どしゃ降りのショータイム


執筆:ヌール(春乃はじめ)
挿絵:バッシャール(望月大福)・イジュラール(一磋)



例えばそう、砂漠に急に大雨が降るだとか、たったひとつありえない事が起こった日には、まるで歯車が狂ったように、否、むしろその狂った歯車に噛合うかのようにありえない事がたたみかけて起こることもある。
ハッターブ・ハーディー著:『嗚呼、虹色人生』より

ぱら、ぱらぱら、ぱらぱらぱらぱら、ぱらぱらぱらぱらぱらぱらぱらぱら。
ざっぱー。
ここは黒ヒゲの町の隊商宿。
「ん、んーん。あとちょっとだけー……」
そういって包まる布の中でもそもそとのたうちまわる青い髪の少女は、いつもと違う何かを感じ取り、ちょっとだけの間を待つ間もなく勢いよく起き上がった。両手を頭上高くに突き上げ、“ふぁーあ”とひとつ大きく伸びをし、首をこきこきと左右に一度ずつ傾け、まだ半開きの目をごしごしとこする。徐々に五感が研ぎ澄まされてくると、寝起きを襲った違和感の正体に突き当たり、天を仰いだ。
「え。まさか雨?」
この日少女を起したのはいつもの隙間から差し込む日の光ではなく天井や地面に打ち付ける雨の音であり、鼻についたのは雨と植物や石材の織り成す独特のにおいだったのだ。しかも音の激しさからただならぬ雨であることがわかった。
「珍しい事もあるものね」
少女は赤と青が基調のいつもの服に着替えを済ませ、無残に跳ねまわる髪を手グシで整えると、赤くて丸い二つの飾りのついた髪留めで後方の髪をひとつにしばり大きなポニーテールを作った。
青いポニーテールの少女の名は、ヌール・バースィルである。
雨季ともあればぱらぱらと降ることは稀にあってもここまで大胆に降ることは滅多にない。
窓から顔を出し、いつもと違う様相の町並みを眺めてみると、やはり窓から顔を出し、いつもと違う様相の町並みを眺めている人と目が合ったりし、また、外に出ている雑貨類を慌しく仕舞い込む姿もみえた。“あぁこの町特有の大雨ではないんだな”とそんな姿をぼーっと見ながらひとり納得した。
「……ひまね」
一通りこの大雨という現実を飲み込んだあとにヌールを襲ったのは虚無感である。いつもなら元気に飛び出し、この町の名物である黒ヤギの世話や、隊商仲間の手伝いや、町の大冒険に出かけたりするものだが、こんな大雨ではそうはいかない。また、空全体を覆う雲のカーテンによって全体的に暗くなってしまった町並みが、気分的にそうはさせてくれないのかもしれない。
(雨の日……か)
いつも何していただろうと頬杖をつきながら家族と暮らしていた頃の数少ない雨の日を思い返してみる。すると“どうして忘れていたのだ”と思わざるを得ない習慣があったことを思い出し、ヌールは思わず小躍りしてしまった。ひとりだったからよかったものの人に見られていたら随分と恥ずかしい姿である。
(大雨の日はごちそうを食べる。これだ!)
それがヌールの中に培われてきた習慣であった。その所以が恵みの雨に感謝するためのものなのか、災いの雨を抑えるためのものなのか、全国共通のしきたりなのか、ヌールの家でのみ通じるしきたりなのかはわからない。理由が何であれとにかくヌールは雨の日、ごちそうを食べて育ってきたのだ。
「今日はひとりだけど、ルールだもんね。ごちそうを食べに行こう!」
思い立ったら即行動。ヌールは何も考えず、スキップしながら全開の笑みで部屋を飛び出した。

隊商宿の入り口付近では隊商仲間の護衛たちがテーブルを囲んでカードゲームにいそしんでいた。隊商宿を守る護衛もいるはずだが、いつもより人数が多い気がする。なるほど。雨のせいで外周り担当の護衛がいくらか暇をもてあましているのだ。
(あたしと同じね)
そんなことを思いながら彼らを横目に隊商宿を飛び出そうとすると、護衛のひとりに呼び止められた。
「こんなどしゃ降りの中いったいどこに行くんだ?」
「え」
飛び出る勢いを殺して振り返る。突然声をかけられたものだからすっかり驚いてしまったが質問の内容自体はしごく当然である。正直に思っていることを答えた。
「ちょっとおいしいものでも食べに行こうかと思って」
「何もこんな日にいかなくてもいいんじゃね?」
しごく当然の疑問ではあるのだが、そこには先に思い出したヌールなりのこだわりがある。
「へへ。こんな日だから行くのよ」
もっとも相手には理解されないかもしれないのだが。
「よくわからんが風邪引くなよ。あぁ、バカだからひかないか」
そう言うと護衛たちの間でけらけらと笑いが起きた。どうやら“バカだから仕方ない”と理解されたようだ。
「もうっ! べーだ」
ぷんすかしながらあかんべーをかまし、再び隊商宿を飛び出そうとすると、今度は別の護衛に呼び止められた。
「ならば私がついていこう」
「え」
再び飛び出る勢いを殺して振り返る。突然声をかけられたものだから、というよりも今度は意外な内容に驚いてしまった。聞き間違いでなければ“バカだから仕方ない”行為に付き合うと言っていなかっただろうか。
立ち上がったのは先に呼び止めた護衛のカードの相手をしていた女の護衛。
「私がついていこうと言っているんだ。もともと外周りだったしね。それに……」
女は得意げににっと笑って続けた。
「それに実は私はおいしいお店にばったりであうのが得意なんだ」
“なんだよ勝ち逃げかよ”というセリフを背に歩み寄ってくる女護衛。凛とした顔立ちと灰とも紅とも言える髪の彼女の名は、イジュラールであった。

(うわぁ、そのまま飛び出してたらひどいことになってたわねこれは……)
二人並んで頭からぼろ布を身に纏いながらどしゃ降りの町の中を歩いた。ぼろ布は“濡れるとバカでも風邪を引く”といってイジュラールがヌールに渡したものだ。もう捨ててもいいような布きれではあるが、砂漠の雨は少なからず砂が混じっているため、この布はどのみち捨てざるを得ないだろう。ヌールはイジュラールに呼び止められなければ共に旅をしてきたかばんを頭に乗っけて走るつもりでいたので、かばんや衣服に意思があったならば砂まみれにならず命拾いしたとホッと一息ついていたに違いない。少なくともヌール自身は砂まみれにならず命拾いしたとホッと一息ついていた。
「よし、ここにしよう」
息をついている間の到着。イジュラールの決断は早かった。選んだお店は特に華々しいわけでもなく、そこらにある天幕となんら変わらないようである。しかしながら確かによく見ると控えめに“お食事処”の看板が出ている。
「ここがおいしいって噂だったりするの?」
「いや。勘だ」
あまりの根拠のなさに本当にここでいいものか一瞬悩んだが、これ以上どしゃぶりの中を歩くのも億劫だったため、イジュラールに言われるがままその店に入ることにした。
「おじゃましまーす」
纏った布を丸めて店先におき、中に入ってみると、思ったより多くの客でにぎわっていた。
「おお! これは人気店の予感……!」
布を脱ぎ捨てた解放感も相成ってヌールのテンションが一気に高まる。勘でも何でもおいしいものが食べられるのであれば文句はない。
「人気かどうかは立っていてもわからない。席に着こうか」
イジュラールがマイペースに空席を見つけ出し、そそくさと歩いていくので、ヌールは慌ててあとにつき、席についた。
イジュラールと改めて向き合ってみる。ヌールとイジュラールは以前所属していた隊商から同じであるが、この近距離で二人きりで向かい合ったのは初めてかもしれない。背が高くすらりとしていて、それでも出ているところは出ていて顔立ちも白く端正であり、いわゆる“美人”という言葉を具現化した姿であるといっても過言ではない。思わずじっくりと眺めてしまう。色味のある部分は極端に言ってしまえばヌールと同じ赤と青を基調とする服飾ではあるが、その彩度と明度の決定的な違いは、“落ち着き度”の決定的な違いをそのまま再現しているようであった。
「いらっしゃい」
そうこうしているとこの店の女主人と思われる褐色肌の女が注文をとりにやってきた。齢は三十前後であろうか。イジュラールとはまた違った雰囲気であるが背まで真っ直ぐ伸びる艶やかな黒髪が似合う美人である。
「ここはいつもこんなに人がいるのか?」
聞き様によっては失礼な質問ではあるが女主人は快く答えてくれた。
「いえいえ。ほら、こんな大雨だから黒ヤギを放牧するわけにもいかないでしょう? だから皆さん退屈しのぎに来てくださっているんですよ。偶然にも今日はなんと『さすらいの奇術師』さんが来てショーをしてくださることになっているんです」
「奇術ショー!?」
面白そうな単語にヌールは思わず身を乗り出してしまった。
「ということは、私たちは食事を楽しみながらショーも楽しむことができるというわけだな」
ヌールに比べるといくらか冷静だったイジュラールもテンションがあがってきたようだ。ヌールとイジュラール。どうやら表面に表れる“落ち着き度”こそ違えど、その根底にある精神自体は似ている部分が少なからずあるようだ。
「とりあえず注文だ。これと、これと、これと、これを頼む。二つずつだ。それでいいか?」
イジュラールは思うがままに品定めをすると、メニューからヌールに目を移した。
「いいけど……」
ヌールはといえば、雨と砂に晒されずにすんだがばんを一通りがさごそあさった後、ばつが悪そうにもじもじ人差し指と人差し指でツンツンしながら目をぱちくりさせ、イジュラールを上目遣いで見つめていた。
「あたし、そんなにお金ないかも。貸してくれちゃったりなんかしないかなー……」
“てへ”と舌を出してみせる。ごちそうを食べると張り切っていたわりにお金のことを気にせず飛び出してきてしまった。この“雨ごちそうの日”、いつもは親がいたが今日はひとりであること――は認識していたがお金を払うのが自分であること――を失念していたのだ。自分の今の持ち合わせで食べられるのはせいぜい一品だろう。しかしせっかく雨の中、雨だから食べにきたのだからちょっぴりでも豪勢に食べたい気分であり、とりあえずはイジュラールが貸してくれれば何の問題もない。もちろんイジュラールに二人分に足る持ち合わせがあればの話ではあるが。
そんなヌールの心配は他所に、イジュラールは余裕の表情を見せていた。
「大丈夫。ここは私が支払おう。実はさっきカードでボロ勝ちしたんだ」
「おぉ! 引き締まってるけど太っ腹!」
予想を上回る返答がきてヌールは心の中でガッツポーズした。イジュラールの稼ぎならば少しは遠慮したかもしれないが、隊商宿でヌールを小バカにした護衛から搾取したものならば遠慮はしない。そしてイジュラールのお金で食べるのであればイジュラールが選んだメニューで問題はない、というよりも逆らう権利がなかったため、言われたものを注文することにした。
「じゃあ、あたしもおんなじ四品で!」
「はいはい。ゆっくり楽しんでいってくださいね」
注文をとると、女主人は微笑んで調理場へ戻っていった。

それにしても今日はいい日だ。
ヌールにとって“ごちそうを食べる”というだけでも特別なのに、さらにおごってもらえる上に奇術ショーまでついてきた。“大雨”というひとつの特別な事象が次々に特別なイベントを運んできてくれたのではなかろうか。ヌールはなんとなくそんな気がした。
しかしながら、詰めが甘いのがヌールの残念なところのひとつである。そこまで気がついていながらどうして気がつかなかったのだろうか。“特別なイベント”が早々に都合のいいところで終わるとは限らないことに……。
「む」
女主人が去って間もない頃だ。イジュラールの余裕の表情が無表情に変わった。
「どうしたの?」
気にするヌールをよそにイジュラールは自分の体のあちこちに手をあてがっては首をかしげる。
「財布が……ないな。」
「はぁ!?」
衝撃の告白にヌールは思わず声を上げ立ち上がってしまった。辺りが静まり返る。見渡すと皆が皆ヌールを注視していたため、ヌールは愛想笑いを振り撒きながら静かに席に着いた。借りる借りられない足りる足りない以前の問題であった。
「ふむ。どうやら隊商宿に置いてきてしまったらしい」
恐らくカードゲームの時に出してそのままだったのであろう。
「えー、ありえない! せっかくごちそう食べにきたのに……! あたしの今の手持ちで二人分じゃあせいぜい頼めて飲み物よ」
「そうだな。飲み物で奇術ショーだけも悪くはないが、せっかくだからおいしいものが食べたいな」
二人揃って心配の種が本来考えるべき“注文してあるもののお金が払えない”に至らず、“ごちそうが食べられない”で止まってしまっている。ヌールとイジュラール。やはり表面に表れる“落ち着き度”こそ違えど、その根底にある精神自体は似ている部分が少なからずあるようだ。二人揃って“食べること”に人並み以上の執着心があり、そんな執着心からなんとか“食べられる方法”を模索する。
「こんなときに金を貸してくれる隊商仲間が来てくれたりしたらいいんだが」
「そんな都合のいいことこんな雨の日に簡単に……」
ヌールがごちそうをあきらめかけたまさにそのときだった。
「はっはっはっ! こんな大雨では美女もびじょびじょに濡れてしまうな!」
まさかのタイミングで豪快な笑い声とくだらないダジャレと共に現れたのは、どんなに遠く離れていても目立つであろう隊商仲間の芸人であった。目立たない部分を探すほうが大変だ。焔を連想させるド派手な衣装、長い耳にバシバシ睫毛。天井に頭をぶつけそうなその体は“背が高い”ではなく“デカい!”と形容するのが正しいだろう。一際目を引くのはお腹あたりまで届いているもっさもさのヒゲであり、この町の誰よりも、この町の名前の所以である黒山羊達よりも“黒ヒゲの町”の名に相応しい男かもしれない。男の名は、バッシャール・アル・ワドゥードである。
「……ありえない。来たわ」
この際イケメンだろうがヒーローだろうがヒゲ親父だろうが、今のヌールとイジュラールにとって救世主であることに代わりはない。さっそくヌールは席を立つとバッシャールの元に擦り寄っていった。
「ねぇねぇパパぁ。お金貸して?」
「はっはっは! ヌールちゃんを娘にした覚えはないぞ。娘みたいに可愛いがな!」
このバッシャール、妻が五人、子供が五十人程いるという。中にはヌールやイジュラールと同い年程度の娘もいるかもしれない。
「冗談よ。でもお金かしてほしいのは冗談じゃないの」
「かまわんぞ。ほれ、これで足りるか?」
バッシャールは理由も聞かずヌールの手にじゃらじゃらといくらかの金貨を手渡した。今度は足りるどころの騒ぎではないが余った分はすぐに返せばいい。
「おぉ! 見た目通りの超太っ腹! あとでお釣りは返すわね」
「ツリは構わんぞ。金貨なんぞ庭のツリーになるようなものだからな! はっはっは!」
見習いの仕事や町での手伝いで細々とお金を稼いでいるヌールにはわからない感覚であるが、そこにダジャレが加わることでさらに理解が及ばなくなり、“お金って一体なんだろう……”と哲学的な領域に思考が突入しそうだったため、考えるのをやめることにした。
とにもかくにも、さきほどイジュラールから足りる足りる詐欺にあったばかりであるが、今度は現在進行形で、手の中に現物の金貨がある。この瞬間ほどお金のありがたみを感じた日はこれまでの人生で何度あっただろうか。今度こそごちそうが確約された瞬間であり、ヌールは笑みをこぼさずにはいられなかった。
そういえば足りる足りないといえばもうひとつ気になったことがあった。
「バッシャールさん、今日は一人なの?」
親バカなバッシャールといえば五十人程いる子供のひとりである召喚師の息子と何かと一緒にいるイメージがあったからだ。
「おぉ、なんでもルフの元気がないといって天幕で落ち込んでおったわ。はっはっは!」
記憶が確かならば火のルフだ。雨だとやはり火属性は元気がなくなるのだろうかとも一瞬思ったが、豪快に笑う目の前の火のジンを見て答えは結局うやむやになった。ところでその火のジンはこんな雨の中、一体何をしにここを訪れたのだろうか。
「ところでバッシャールさんはここに何しに来たの? お食事?」
「いやいや、奇術ショーだ。ここの美人の主人と今日奇術ショーをする約束だったのだ。わしと同じ褐色黒髪ですっかり意気投合してしまってな。はっはっは!」
「え、じゃあ……」
どうやらこのバッシャールこそが『さすらいの奇術師』のようだ。冷静に考えれば奇術師がやってきたのだから自然な流れではあるのだが、今のヌールにとっては“当然現れた奇術師”というより “偶然現れたお金の当て”だったため、結びつかなかったのだ。それによくよく考えてみるとバッシャールが奇術をやっている姿の印象はそう強くはないかもしれない。
「しかしどうしたものか。外でやるつもりだったのだが外はびじょびじょ。ここでは危なくて十八番の火のお手玉を投げることもできん。しかもこんなに人がおるとは!」
そういって目を閉じ立派に蓄えられた髭をもてあそび、しばらく考えに耽っていたようだが、何か思いついたようでかっと目を見開いた。
「そうだ。ここで会ったのも何かの縁。わしと一緒にショーをしてくれんか?」
「はぁ!?」
衝撃の提案にヌールは思わず声を上げてしまった。辺りが静まり返る。見渡すと皆が皆ヌールを再び注視していたため、ヌールは愛想笑いを振り撒きながらぺこぺこ頭を下げた。
「何であたしが! ……ていうかあたし何もできないわよ」
「ほれほれ、さっきの金貨をお駄賃にしてもよいから」
「う……」
こうかはばつぐんだ。今のヌールはお金の話を出されると弱かった。金貨を握った手の平に力が入る。これを断り、バッシャールのお金でバッシャールの奇術を見ながらごちそうを食べるというのも失礼でおかしな話である。そもそもこれはヌールだけの問題ではない。どうしようと思い、イジュラールがいた席を見るとイジュラールはそこにいなかった。
「え、どこに……」
と口から漏れ出た言葉は別のセリフに上書きされた。
「ほぅ。面白そうじゃないか。私達も奇術ショーをやりましょー」
(え、いつのまに……!)
「はっはっは! 面白いことを言う。決まりだな!」
ヌールの意思が介入する余地もなく、いつのまにかそこにいた第三者……ということもないが第二者半くらいのイジュラールの一言によって“トリオによる”奇術ショーが決定してしまった。違和感を覚える語尾が実は――真意は定かではないが――イジュラールなりにダジャレをいっていたのではなかろうかということに気がつくのにはしばしの時間がかかった。
こうして、ヌールの当初の目的である“ごちそうを食べる”は“奇術を見ながらごちそうを食べる”に進化した後、“ごちそうは食べられないが奇術ショーを見る”に大きく退化したのもつかの間、“ごちそうはさておき奇術ショーをやる”に突然変異したのであった。
「どうしてこうなった……!」


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